着工物件・進行状況

透き通る家

2009年02月08日

ドクタースランプ。

基礎工事は鉄筋の組み立てに移りました。

 

一階部分が鉄筋コンクリート製のこの建物には、
通常の住宅の基礎よりも太い鉄筋を使っています。
通常は鉄筋を重ねて継ぎ手を作るのですが、
太い鉄筋の場合は鉄筋を溶かしてつなげる「圧接」という方法で施工します。

 

 

 

写真はその圧接作業中。
両側から押しつけながらバーナーであぶって溶かした鉄筋をつなげます。
右下にコブが見えますね。
これが圧接後の状態です。 

 

 

そして型枠も通常とは違う工法を採用。
「ラス型枠」と呼ばれるものです。
元々は左官工事の時にモルタルがはがれて落ちないようにするために使う「ラス」という金網のような部材。
これを型枠として使うわけです。
メリットとしては、価格が比較的安いこと、施工が簡単で工期が短いこと、そして型枠取り外しの必要がないことがあります。

 

少し専門的な話になりますが、コンクリート打設時の水分が網状の型枠から早く抜けるので、
コンクリートの締まりが早く、分離した水による空隙ができにくいほか、
施工スペースも狭くて良いというメリットもあります。
さらには軽量で薄い部材なので、運搬費が大幅にカットできます。
レッカー車もほとんど使用せずに荷おろしができますし、
廃棄物のないのでとってもエコロジーでもあります。
逆にデメリットとしては、網状だけに寸法精度が合板や鋼製の型枠ほどよくありません。
そのため使用するのは基礎など地中に埋まる部分が一般的です。

 

 

 

 

子供のころ、砂のプリンを作って遊んだ覚えがある人は多いでしょう。
これは生コンクリートでプリン状の塊をを作っているところ。
でもれっきとした品質検査なんです。
生コンクリートには規格があります。

 

 

建築の場合はこの規格を次のように表示します。
FC=30-18-25
「FC」はコンクリートの設計基準という意味。
「30」は設計強度の数値で、1平方ミリメートル当たりの圧縮強度を表します。
「18」は「スランプ」と言い、コンクリートの流動性を表す数値。
ちょうど写真の状態ですが、高さ30センチの円錐状の「プリン」の状態からどのくらいダラッとつぶれるかを測ったものです。これは施工のしやすさの基準にもなります。
そして最後の「25」は最大骨材の大きさです。
コンクリートの中に含まれる砂利の中で一番大きな物の大きさの寸法を表します。
建築の場合は通常25ミリを使用。
土木では40ミリなんてのを使ったりします。
そのほかこの後ろに「N」とか「H」という記号がついたりしますが、
「N」はセメントが普通ポルトランドセメントの場合、「H」は早強(早く固まる)ポルトランドセメントを使った場合となります。 

   

 

  これが「スランプ」を測定しているところ。
30センチが0として何センチ下がったかを数値にします。

 

 

 

 

 

 

 

 

  そしてこちらは強度試験用のテストピース(強度試験船用の規格のコンクリートの塊)を作ったところ。
このテストピースはこのあと試験場に持ち込み、水の中に沈めておいて4週間後に最終的な圧縮試験を行います。
コンクリートの表示強度はこの4週間後の圧縮試験の数値を表したものです。

 

 

 

 

 

   

 

  そしてポンプ車によりコンクリートを圧送して打設します。
水のように流れていますが、実はかなりの圧力でコンクリートを送っているんですよ。
この圧力はポンプ車によっては最大10メガパスカル(10,000キロパスカル)以上。
乗用車のタイヤの空気圧は通常250キロパスカル前後ですから、その圧力の高さがわかりますね。