着工物件・進行状況

光を取り込む家

2010年02月12日

変身。


外壁工事が終わり、仮設足場が撤去されると、
それまで足場が邪魔をしていた部分の工事が始まります。
玄関部分では、いよいよタイル貼りの工事です。
まずは下地作り。
コンクリートでおおよその(とはいってもかなり正確ですが)
形状を作ります。その後モルタルにてさらに下地調整。
外部ですから、水がたまらないように少し勾配をつけてあります。


そのあとにやっとタイルの登場となります。
タイル貼りの仕上がりは下地に手間をかけただけ、美しくなります。
仕上げ工事はほとんどが同じ理屈。
仕上げ材そのもののきれいさも大事ですが、下地の善し悪しがとても大切なんです。 

  


そんな頃、
内部ではクロス貼り工事が進んでいます。
そうそう、
この物件は天井を塗装仕上げとしました。すでに仕上がった状態です。
シンプルモダンの家らしく、真っ白でシャープな印象です。
クロス工事は前述の通り、下地処理が命。
通常は3回の下地処理をします。


3回の処理はそれぞれ違うパテ材を使用。
1番目は下塗り用パテ。目で見てわかるくらいの粗めの粒。穴や継ぎ手を埋めます。
2番目は中塗り用パテ。滑らかな下地をコレで調整。ここが特に肝心。
3番目は仕上げ用パテ。パテ処理部分と処理していない部分を段差なく繋げます。
最後にペーパーでさらに削り合わせ、
コレでいよいよクロスを貼ります。

話がそれますが、
『張る』と『貼る』の違い、解りますか?
建築では、釘やビスなどで留めつけることを『張る』と言い、
糊や接着剤のみで固定することを『貼る』と言って区別する習慣があります。
コレ聞いたことのない材料でも施工法方法が想像できますよね。 

それではここでこの家の最大のこだわり、
階段のご紹介をしましょう。
据え付けから仕上がりを比べてみてください。

 

まずは据え付け直後。
塗装はまだ工場で塗られた錆び止めの状態です。
はるばる佐賀県からやってきました。
作ってくれた鉄工所の職人さんのこだわりが各部にうかがえます。
ただ組み立てるだけではなく、場所によって溶接方法を変え、
見た目が良くなるように配慮されていました。
思わずうなって見てしまいました。
踏み板はまだ工事用のもの。
それでもシャープな印象は伝わります。

 

 

 

鉄骨部分の塗装がされました。
色は白。
錆び止めのグレーの印象からガラッと変わりました。
塗料には耐久性があり、表面が非常に硬くなる材料を使用。
ただきれいにするだけじゃない、ここにもこだわりがあります。

 

 

 

 

そしていよいよ踏み板が取り付けられました。
素材はFRP製のグレーチングと、ポリカーボネイトの透明の板。
透き通った階段です。
この家のコンセプト、
『光を取り込む家』
を象徴するような存在感です。
お客様のイメージ通りの階段が出来上がったようです。
わたしたちとしても、自慢の階段となりました。 

2010年01月18日

いよいよ大詰め。

 


大工さんの造作工事は、
細かいところを残してひと通り終わりました。
ここで一旦現場を離れます。
広大なワンルーム空間が出来上がっていますね。

 

 

 

 

 

仕上げはシンプルモダンの家らしいものになりそうです。
天井はシャープなラインが特徴的な塗装仕上げ。
壁も主張しすぎない無地のビニールクロス仕上げです。
床は自由な柄とデザインが楽しめるフロアタイル貼りです。
フロアタイルは大規模なショッピングセンターなどでも
使われているものと同じもの。
丈夫でお手入れも簡単です。

 

 

 

一番の見せ所、
階段も錆び止め塗装のグレーから、
仕上げ塗装をして
新しい表情に変わっていきます。
さらには踏み板も工事用のものから、
正規の製品へと変わっていきます。

 

 

 

 

 LDKと玄関ホールを仕切る天井いっぱいの建具も
設置されました。
奥に見えるのはタタミルームです。
ここも通常はワンルームの続きの間として使用する予定です。
1階はほとんどひとつの空間になるわけですね。

 

 

 

 

2階の個室も同じような仕上げとなります。
「白い壁と天井に濃色の建具と床」
と言う基本イメージです。

 

 

 

仕上がりが楽しみですね。

 

 

2009年12月28日

外壁工事

いよいよ外壁工事が始まりました。

 

  外壁の下地は大工さんの受け持ちです。
すでに準備は万端。
外壁屋さんにバトンタッチです。
今回使用する材料は鋼板を使用したもの。
板金職人が担当します。
写真は土台周りの水切りを取り付けているところです。

  

 

 

 

今回使用した材料は、
シンプルモダンの定番、
ガルバリウム鋼板のスパンドレルタイプです。
これはお客様が最初からイメージされていたもの。
クールな外壁を演出するにはもってこいです。

 

 

 

 

 

 

材料の厚みは18mm。
ウレタン製の断熱材が裏打ちされています。
鋼板の弱点である結露をこれで防ぎます。

 

 

 

 

 

シンプルモダンの王道を行くこの物件。
仕上がりが楽しみですね。


足場を外した状態は次回はご紹介できると思います。
しばらくお待ちくださいね。

2009年12月12日

見慣れた形でも性能は違います。

 
瓦葺きの屋根の場合は、建て方の時に瓦を揚げてしまうのが私たちの通常の工程です。
しかし今回の建物は鋼板の屋根です。
上から下までを継ぎ目なしの一本で葺いてしまいます。
したがって、屋根のカタチが出来てから寸法を確認して材料を加工。

 

 
なので、上棟からしばらく後に屋根葺き工事となります。
写真は下地となる防水紙の施工をしている所。
屋根葺き材の結露水などを下に逃がさないため、
さらに万が一雨が漏れた場合にもここで受け止めるために施工されます。 

 

 
先に書きましたが、
屋根葺き材は上から下まで継ぎ目がありません。
さらに凹型に加工してあるので、
理屈では穴でもあかない限り雨は漏らない構造となっています。
さらに鋼板の屋根は軽いので、
建物にかける重量負担が非常に軽いので、
構造上も有利となります。

 

 

 

昔から桟葺き屋根と言うのもありましたが、
これは見た目が似ていても、
性能はかなり違います。
雨漏り性能が良いおかげで、
屋根勾配も緩くすることができ、
モダン系の建物の外観にはピッタリですね。

 

 

 

 

  外部ではこれから外壁の下地を作ります。
サッシを取り付ける位置を決めながら間柱を立てます。
奥には耐力壁の合板が見えてますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

間柱を立て終わると、
防腐処理です。
地盤から1メートルの高さまでの外部に面する部分の木材に処理をします。
この後は防水透湿シートの施工へと移ります。

 

 

 

 

 

2009年11月30日

全て慎重に。

 

いよいよ建て方作業となりました。
ご存知の通り、柱を建て、そして梁を柱に取り付けるという手順で進めていきます。

高所作業ですので、事故の無いよう作業は慎重に行います。

 

 

   

今回の物件は化粧鉄骨階段を採用。
お客様最大のこだわり部分です。
クレーンで吊りながらの取付ですので、建て方の途中で設置しました。
2分割で製作された部材を組み立てながら設置するので、
慎重に位置を決めます。

 

仮設足場の外側には、メッシュシートを全体に隙間なく張ります。
このシートは作業員の落下防止のためはもちろん、
落下物やごみ等が周囲に飛散してご近所に迷惑をかけないためにも役立ちます。
特に建て方時は高所で切断の作業をするので、
これも慎重な作業が必要です。

 

 

柱・梁・垂木の取り付けが終わると、屋根を造ります。
タルキを取付、構造用合板を張ります。
タルキには補強用の特殊金物を取付。
さて方作業の中では、
屋根の作業が一番高所となります。
もちろん慎重に作業を進めます。

 

 

 

屋根の作業が終了すると、
いよいよ上棟式です。
やっとこの時を迎えました。

もちろん今回もお施主様にもドリフトピン打ちをしていただきました。
ここではお施主様が慎重にピンを打ちこみます。

 

お施主様にも良い記念となった事でしょう。

そして、また一つ、
自分の家という実感がわいてきたのではないでしょうか。 

これからも作業は慎重に続きます。

2009年11月20日

入れたり抜いたり出来ます。

長期優良住宅の認定項目に『維持管理の容易性』があります。
これは、将来にわたり各部の修理や交換が、大規模な工事をしなくてもできるような構造にしておくことですが、中でも給水や給湯、そして排水については配管をシステム化したものを採用しています。
これがシステム配管と呼ばれるものです。

 

まずは排水から。
ヘッダー方式(すべての配管を1カ所に集める方式)で配管しました。
水色の部分(ヘッダー)にすべての排水が集まり、
1本のパイプで建物の外へ出します。
ヘッダーには点検口が付いているので、
万が一、詰まった時にも点検は簡単に行えます。

 

 

 

 

 

そして給水・給湯です。
こちらもヘッダー方式を採用。
人間で言うと、心臓のような部分になります。
ここから各機器へと水やお湯が行きます。
配管は水とお湯で色分けされ、
さらにヘッダーから機器までは、
継ぎ手がないパイプで配管されています。

 

 

 

 

基礎工事、給排水配管工事が終わると、
いよいよ土台敷きです。
基礎断熱工事は同時に床部分を施工します。
外回りから90センチの部分に断熱材を敷くことで、
外部からの冷気の影響をなくすことができます。

 

 

 

 

 

これは外部から水とお湯の配管が建物内部に入る所です。
地面に潜る部分は管が二重になっています。
将来配管を取りかえる時には、中身の配管だけを抜き取ることが出来る仕組み。
コレをさや管方式と言います。
これも維持管理の容易性に関する規定を満たすために使う施工方法です。

2009年11月09日

いろいろと遮ります。

    長期優良住宅の基礎工事は、
この段階では通常の物件と変わらない状態で進んでいます。
これは重量木骨の家が、
もともと長期優良住宅の基準を満たしているからですね。
もちろん、
基礎の形状は構造計算にて計画済み。
柱を伝わってくる力の大きさによって、
基礎の断面や鉄筋の量が算定されます。
写真は立ち上がりの型枠が組み終わったところの全景です。 

 

 

 

 

  そしてコンクリートの流し込み。
コンクリートポンプ車はおなじみになりましたね。
いつも思うんですが、
コンクリートが流れて出てくることは、
とっても不思議です。
コレを考案した人はスゴイですね。

 

 

 

 

 

  既定の養生期間を置いた後、
型枠を外します。
今回も綺麗にコンクリートが詰まっていますね。
さあ、
ゆっくりはしていられません。
早速埋め戻し作業です。

 

 

 

 

埋め戻しが終わり、
念入りに転圧作業をしたあとは、
薬剤散布をします。
そう、
シロアリ防御剤です。
土壌処理専用の薬品。
シロアリはコンクリートも溶かしてしまうので、
コンクリート部分にもしっかり吹き付けます。

 

 

 

 

  そして基礎内部の防湿工事へと進みます。
薬剤散布が済んだ地盤にポリエチレンフィルム
(俗に言うビニール)を敷きます。
これにもちゃんとJIS規格があるんですよ。
このフィルムは湿気を止めるだけではなく、
シロアリを防ぐ効果もあります。
シロアリは蟻酸と言う酸でコンクリートを溶かしてしまうんですが、
ポリエチレンはこの酸にはとけません。

 

 

 

 

 

  長期優良住宅の特徴に、
維持管理の容易なところがあります。
特に水道工事。
地中に配管が埋まっているのは建物の外だけ。
内部はすべて床下に露出するようにしてあります。
将来配管をメンテナンスするときに、
建物を壊さなくてもいいようになっています。

 

 

 

 

 

 

  基礎工事が終了すると、
いよいよ建て方の材料が搬入されます。
同じ日に鉄骨階段もやってきました。
遠くは佐賀県から、
海を越えての到着です。
鉄工所からは、
念入りに養生されてチャーター便で運ばれます。

 

 

 

 

 

 

  建て方材の搬入にはクレーン車を使用。
材料を降ろすのにもちゃんと決まりがあります。
部材によって現場での準備作業が必要なものと、
組み付けるだけのものに分かれます。

 

 

 

クレーン屋さんは、
いつもSE構法の建て方を頼んでいる業者。
細かく指示をしなくても、
要領よく仕分けをしながら的確な位置に荷を下ろしてくれます。

さて、
次は待ちに待った建て方です。

2009年10月19日

基礎工事

長期優良住宅の認可を待っていた現場もいよいよ動き出しました。

 

丁張りを掛けました。
これが工事を始めるときの建物と位置と高さの基準になります。

 

 

 

 

 

 

基礎工事の最初は掘削です。
最近は当然のように重機を使って掘りますが、
掘った表面はなかなか滑らかには出来ません。
その上に割栗石を敷き並べることによって、
基礎から伝わってくる力を地面にしっかり伝えることができます。


 



 

割栗石は9センチ以上くらいの大きな石です。
その隙間を詰めるために目つぶし砂利を入れます。

こうすることで、
転圧した時にさらにしっかり力が伝わります。

転圧にはタンピングランマーを使用します。
暴れ馬のように扱いが大変な機械です。

 


 

 

 

締め固め、完成です。
続いては捨てコンクリート打ち作業、
そしてアンカーボルトの据え付けへと進みます。

2009年09月15日

いよいよ動き始めます。

更新をお待ちの方・・・ごめんなさい。
やっと、現場状況をお伝えできます。
日付をみてみれば、7月末からずーっと、お休みでした。
さぼっていた訳ではないんですよ(汗
実はこの建物は『長期優良住宅』の認定を待っていたのでした!!・・・にしても、
ちょっと時間がかかってしまいましたけど、弊社第一号『長期優良住宅』
いよいよ皆様に現場の様子をご紹介していきますよ!

さて、現場以外でも実は工事は着々と準備を進めているんですが、今回は階段の巻です。

 
この建物でお施主様の最大のこだわりは実は階段なんです。
奥様曰く『階段マニア』と言われる程、数多くの階段を見学したり施工例を参考にして、たどりついた形です。
造るこちら側もそのこだわりに答えなければいけません。
西にこんな階段があると聞けば出向き、東にあんな階段があると聞けば足を運び。
もちろん施工精度にもこだわっています。
写真は階段の骨組部の作成風景です。

 

 

材料はミリ単位で切断されます。
鉄は落接する時に熱で熱で伸び縮みをはげしく繰り返します。
そのひずみの影響を少しでもさけるため、材料の切断には細心の注意をはらいます。

 

 

 

 
鉄骨階段の作成には詳細な施工図を作成しますが、加工業者では更に経験に基づく細かな配慮をします。
図面や計算では表せない部分ですね。
実は今回作成していただいている業者は、なんと佐賀県は唐津市の鉄工所。
打合せの段階でも非常に細かでシビアなやり取りがありました。
今後の進行が楽しみです。

 

さて、この物件の階段にはまだまだこだわりがいっぱい詰まっています。
ひとつひとつそれをご紹介していきますので、どうぞご期待下さい。

 

 

 

2009年07月28日

お待たせしました!

恵那市武並町地内にて始まった、新しい工事です。
これからどんどんご紹介していきます!

いつものように現場ではまずもって地盤調査が行われました。

 

毎度の話ですが、家を支えるのは地盤です。
地盤の表面だけではなく、
建物を支えるのに充分な強さが持続的に発揮できる深さがあるかどうかを念入りに調査します。
写真はその地盤調査の機械です。
らせん状の先が見えますが、これをぐるぐる回しながら地盤にねじ込みます。
その時軸にかかる力は一定の重さとするので、軸が沈み込む速さが早いほど軟弱な地盤と言うわけです。
今回は専用の機械を使用しますが、人力の場合も有ります。
人力のときも理屈は同じです。
軸に重りを載せておいて、ハンドルを使いぐるぐる回します。
機械と同じように回転数と沈み込む速さで地盤の強度を算定するわけです。

 

機械での調査の場合でも、作業員はただ見ているだけでは有りません。
軸が沈み込む速さのほかにも大事なことが幾つか有ります。
それは音と振動と色と手触り。
軸が進む時の音と振動は地盤に含まれる石の大きさや量が分かります。
石が多くて大きければ『がりがり』、石が小さければ『じゃりじゃり』といった具合です。
色と手触りでは土の種類や粘り、そして水分の状態がわかります。
軸を引き抜いたときに付着が多い土は粘土質ですが、特に粘土の場合、同じ土でも水分の量で性質が全く違います。
丈夫な粘土質の地盤の場合は軸が回転力に耐えられずに折れてしまうこともあるんですが、
それでも作業を続けないと、正確なデータが取れないんです。

幸いこの現場は非常に良い地盤なので、地盤補強の必要はないと判断されました。 

・・・同じ頃、弊社の打合せ室ではお施主様とカラースキムという作業を行いました。

カラースキム(color scheme)とは、建物着工前に、建物の仕上材、器具などの仕様及び色、そして工程などを具体的に決めていく作業です。
この作業を一日かけて行うことで、お施主様には具体的なイメージをまとめていただきます。
決めることのほとんどが関連性のあるものなので、日にちを空けてしまうと考え方の迷いや勘違いが出てしまう事があります。
それを避けるためになるべく実物に近いサンプルを使い、関連性を考えながらの進行となります。
更に営業、設計、工務の各担当者が同席するので、お施主様とのコミュニケーションを深める機会にもなります。
もちろん、お施主様はカラースキムを機会に一気に気分が盛り上がるようです。

本日も、とても和やかな雰囲気で行われました。
さて、どんな建物になるのでしょうか・・・私達もとても楽しみです。