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日伸建設が大事にしている考え方

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日伸建設が家づくりにおいて大事にしていること

こだわる8つのポイント

1.大地震でも安心して暮らせる家を建てること

日本は地震国です。いつ、どこで大地震が起きても不思議ではありません。比較的地震が少ないとされる岐阜県内においても、それは例外ではありません。
「いつ起きるかわからない」地震に備え、地震に強い家づくりを行うことは、工務店として当然の責務であると、私たちは考えています。
しかし、一口に「地震に強い家」と言っても、その考え方は住宅会社によってさまざまです。
「太い材料を使っているから」「腕の良い大工が造っているから」地震に強いと考える会社もあれば、「国が定めた建築基準法どおりに施工しているから安心です」と説明する会社もあります。
私たちが考える地震に強い家とは、「安全性が数値で裏付けられた構造躯体を持つ家」です。
「勘」や「経験」といったあいまいな根拠ではなく、柱・梁・基礎・耐力壁・接合部など、構造を構成するすべての部材について、大地震が発生した際にも破壊に至らないことを想定し、シミュレーションに基づいて設計された、科学的に安全性が立証された家であることが重要だと考えています。
そのために用いられるのが「許容応力度構造計算」と呼ばれる手法です。
これは鉄筋コンクリート造や鉄骨造では当然のように行われている構造計算ですが、残念ながら木造住宅では法律上、義務付けられていません。
日伸建設が標準採用している「SE構法」では、すべての建物にこの「許容応力度構造計算」を行っています。
お客様にご提案する住まい一棟一棟について、大地震時にどの程度の力が加わり、その力に対してどこまで耐えられるのかを、専門の構造設計士がシミュレーションしながら、柱や梁などの部材を設計していきます。
もちろん、耐震等級は最高等級である「等級3」を前提としていることは言うまでもありません。
「建築基準法」は、あくまで最低限守るべき基準です。
その基準を超えて、大地震に耐える住まいを本気でつくろうとするかどうかは、工務店一社一社の姿勢と意識によって大きく差が出る部分だと、私たちは考えています。
 
大地震の時に、避難所ではなく、自分の家が一番安心な場所となるような、そんな家を建築していきたいと考えています。
 

2.一年中快適な家を建てること

岐阜県の気候は、「夏は蒸し暑く、冬は底冷えする」という、四季の寒暖差が厳しい地域です。
このような気候の中で、一年を通して快適に暮らせる住まいを実現するためには、工務店として考えなければならない重要なポイントがあります。
その中でも最も大切なのが、「断熱性能の高い家」にすることです。
断熱性能は耐震性と同様、家づくりの初期段階で必ず検討すべき基本性能のひとつです。後からリフォームで対応しようとすると、工事の規模が大きくなり、結果として多額の費用がかかってしまいます。
断熱性能を高めるためには、建物の「外壁」「屋根」「床下」「窓」といった各部位において、性能の高い部材を適切に選ぶことが欠かせません。
これらを総称して「外皮」と呼び、この外皮性能を高めることで、外気の影響を受けにくく、室内の快適さを保ちやすい住まいとなります。
日伸建設では、壁や屋根の断熱材に高性能な材料を採用し、窓には樹脂サッシ+ペアガラスorトリプルガラスを使用することで、住まい全体として高い断熱性能を確保しています。
その性能は「UA値」という指標で表されますが、建築基準法の最低ラインである0.87を大きく上回り、断熱等級6である「0.46以下」をもクリアする高い断熱性能を実現しています。
このように、住まいの基本となる断熱性能をしっかりと高めることで、夏も冬も快適で、一年を通して心地よく暮らせる家が実現できるのです。
 

3.家のどこにいても温度差のない家を建てること

一年中快適な室内環境を実現していても、部屋ごとに大きな温度差が生じてしまう家は、決して良い家とは言えません。
リビングは暖かいのに、ホールに出た瞬間にヒヤッとする――そのような住まいは、心地よい暮らしとは言い難いものです。
また、お風呂から上がって廊下に出た際に急激に気温が下がり、心臓などに大きな負担をかけてしまう「ヒートショック」が起こりやすい家は、快適どころか危険な住まいであると言っても過言ではありません。
家の中のどこにいても同じ空気が流れ、温度差の少ない住まいこそが、本当に快適な暮らしを実現する家です。
日伸建設では、そのような快適な住まいになるよう、空間構成や間取りの提案を行っています。
そのための方法のひとつが、家の中でもっとも人が集まるリビングを中心に、吹き抜けやリビング階段を設け、家全体に空気が循環しやすい間取りとすることです。
さらに、吹き抜け部分にシーリングファンを設置することで、上下の空気を効率よく循環させることができ、温度ムラの解消に高い効果を発揮します。
吹き抜けには、音が伝わりやすいといったデメリットもありますが、家族の気配や息遣いが自然に感じられる空間として計画することで、住まい全体の温度差が少なく、心地よい家へとつながります。
ただし、このような開放的な間取りを計画するうえで、必ず押さえておかなければならないポイントがあります。
それが、耐震性能と断熱性能です。
在来木造で大空間をつくろうとすると、耐震上重要な役割を担う「筋交い」などの耐力壁が間取りの制約となります。
それらを無理に減らしてしまえば、当然ながら耐震性能は低下し、本来の目的とは逆の結果になってしまいます。
日伸建設では、この課題を解決するために、耐力壁を減らしても高い耐震性を維持できる「SE構法」を採用しています。
柱と梁を強固に接合する「ラーメン構造」を採用したSE構法だからこそ、開放感のある大空間を、安全性を確保しながら実現することが可能なのです。
さらに、基本となる断熱性能が低いままでは、大きな空間を冷暖房する際に多くのエネルギーを必要としてしまいます。
省エネで快適な住環境を実現するためには、高い断熱性能が不可欠です。
 
開放的な間取り、空気の循環、耐震性能、断熱性能――
これらはすべて、ひとつにつながった家づくりの考え方なのです。
 

4.エネルギーをできるだけ使わない家を建てること

一年を通して、家のどこにいても快適に暮らすためには、冷暖房は欠かせません。
そのため、一定のエネルギーが使われることになりますが、できるだけ省エネで快適に暮らしたいという考え方は、資源に乏しい日本において、東日本大震災以降の大きな社会的テーマでもあります。
その実現のためには、基本となる断熱性能を高めることに加えて、冷暖房設備・給湯設備・照明設備といった住宅設備機器を省エネ性能の高いものにすることが重要です。
さらに、それらに加えて欠かせないのが、太陽の自然エネルギーを上手に活用する「パッシブデザイン」という考え方です。
夏はできるだけ日射を室内に入れないようにし、冬は逆に積極的に取り込む。そのために、窓の配置や大きさ、庇(ひさし)の出幅などを工夫することで、より省エネで快適な暮らしが可能になります。
これらの要素を総合的に数値化して評価するのが、「一次エネルギー消費量計算」です。
この計算では、建物の間取りや規模などから算出される基準となるエネルギー消費量をもとに、断熱性能や実際に使用する冷暖房・給湯・照明などの設備条件を入力し、基準値からどれだけエネルギーを削減できているか(削減率=BEI)を算出します。
その数値は、断熱性能以外に冷暖房機器や給湯機、照明等の設備によっても異なるのですが、GX志向型住宅の基準である「BEI0.65」という高い数値をクリア可能です。
これをベースに必要な太陽光発電を設置することで、補助金対象となるGX志向型住宅やゼロエネルギーハウス(ZEH)も容易に実現できるのです。
 

5.耐久性の高い家を建てること

お客様の中には、35年の住宅ローンを組んで家を建てられる方も多くいらっしゃいます。
しかし現実には、「本当に35年、安心して住み続けられるのだろうか」と疑問を感じてしまう住まいが存在することも事実です。 
35年の住宅ローンをようやく払い終えたと思ったら、建て替えが必要になってしまった」
そのような事態は、工務店として決してあってはならないことだと私たちは考えています。 
木造住宅の耐久性を考えるうえで、最も重要なポイントは「シロアリ」と「腐朽菌」への対策です。
木材がこの二つの被害を受けてしまうと、建物の耐久性は一気に低下してしまいます。
逆に言えば、「シロアリ」と「腐朽菌」から木材を守ることができれば、木造住宅の耐久性は飛躍的に向上すると言えます。 
1300年以上の歴史を持つ、世界最古の木造建築物である法隆寺が現存していることからも、それは明らかです。 
では、「シロアリ」や「腐朽菌」から家を守るために、何が必要なのでしょうか。
まず重要なのは、湿気がこもらない建物にすることです。 
具体的には、 
「床下部分の通気性を高めること」 
「外壁や屋根内部の通気性を確保すること 」
といったように、建物全体で空気の流れをつくり、湿気が滞留しない施工を行うことが大切です。
さらに、気密性を高めることで壁の内部に湿気を侵入させないことも、耐久性を高めるうえで欠かせません。 
加えて、「シロアリ」に対する防蟻処理についても、質の高い材料を選ぶことが重要です。
 
このように、適切な設計と施工、そして確かな材料選びを行うことで、住まいの耐久性は大きく高めることができます。
日伸建設はこれらにもこだわり、その結果として長期優良住宅の耐久性の基準もクリアし、安心して長期間暮らせる家が実現できるのです。
 

6.資産価値の維持できる家になること

日本の戸建て住宅が抱える大きな問題のひとつに、建物そのものに資産価値が付きにくいという点があります。
これまでの日本の中古住宅市場では、築10年を過ぎた住宅は建物としての評価がほとんどされず、土地のみが資産として評価されるケースが一般的でした。 
一方で、欧米諸国では築30年、40年を超える住宅が当たり前のように売買されています。
その背景にはさまざまな理由がありますが、大きな要因のひとつが、日本の建築基準法の成り立ちにあると考えています。 
戦後の住宅不足を背景に制定された建築基準法は、当時の建築需要に応えるため、基準を厳しくしすぎないことが優先されました。
その結果、「最低限建てられる」ことを目的とした、質の低い木造住宅が多く供給されてしまったという側面があります。 
中古住宅を購入しようとする際、その住宅が本当に質の高い家なのかどうかを、一般の方が見ただけで判断することは非常に困難です。
そのため、日本では「木造住宅は築10年で価値ゼロ」とみなし、価値の変わらない土地だけを基準に売買する、という市場が形成されてきました。 
こうした状況を変えるために制定された制度が、「長期優良住宅」です。
長期優良住宅とは、耐震性・断熱性・耐久性などの性能について、建築基準法を大きく上回る基準が定められ、それらをクリアした住宅を国が認定する制度です。 
つまり、「長期優良住宅」に認定された住まいは、高い品質と性能が国によって証明された住宅であり、
住まい手にとっての安心はもちろん、将来その家を中古住宅として売却する際にも、一定の資産価値を持った住宅として市場に出すことが可能になります。 
この制度は義務ではありませんが、日伸建設では標準仕様で長期優良住宅の基準をクリアしているため、申請を行うだけで認定を取得できる体制を整えています。 
先祖代々の土地に家を建てる場合には、将来の売却を考える機会は少ないかもしれません。
しかし、新たに土地を購入して家を建てる方の中には、
「将来、定年後は実家に戻るかもしれない」
「静かな地域に移り住む可能性がある」
といったライフプランをお持ちの方も多いのではないでしょうか。 
そのような場合でも、一定の資産価値を維持できる住まいであれば、売却するにしても、賃貸として活用するにしても、大きな安心につながります。 
さらに重要なのは、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、間取りを柔軟に変更できることです。
在来木造住宅では、耐震性を確保するための筋交いや耐力壁が、将来的な間取り変更の制約となることがあります。 
その点、「SE構法」は、大空間を可能にする構造特性を活かし、スケルトン&インフィルの考え方で設計することができます。
これにより、将来大規模な間取り変更を行う場合でも、耐震性能を損なうことなく対応できるという大きなメリットがあります。
 
この「将来にわたる可変性」こそが、住まいの資産価値を維持・向上させる重要な要素なのです。
 

7.お客様のこだわりを叶えること

一般の方が家を建てる際には、依頼先としていくつかの選択肢があると思います。
総合住宅展示場に出店しているような大手ハウスメーカー、価格の安さを強みとするローコストビルダー、そして地場で地域密着で経営している工務店など、その選択肢は多岐にわたります。 
それぞれに長所・短所がありますが、規模は大きくはなくとも地域密着で経営している日伸建設の最大の特徴は、お客様一人ひとりのさまざまなこだわりを形にできることです。 
プランについても、あくまで注文住宅として、敷地条件を踏まえた最適なプランニングを行います。
お客様の家族構成やライフスタイル、趣味や価値観などを丁寧にヒアリングしたうえで、最もふさわしいと考える住まいをご提案します。 
仕様についても、私たちが推奨する基本仕様はありますが、それを一方的に押し付けることはありません。
お客様の好みやご予算に応じて、柔軟に調整しながらご提案していきます。
耐震性能や断熱性能といった住まいの根幹となる基本性能については、私たちが責任をもって厳選した仕様をおすすめしますが、それ以外の部分については、できる限りお客様のこだわりを尊重する姿勢で家づくりに取り組んでいます。 
このような対応は、効率化と大量生産を強みとする大手ハウスメーカーやローコストビルダーでは、なかなか難しいのが現実です。
そうした会社形態では生産性が最優先となるため、標準仕様での建築が基本となり、それ以外の要望については「できない」もしくは「大きなコストアップになる」といったケースも少なくありません。 
 
また、会社の形態を問わず、お客様のこだわりを実現するためには、確かな技術力も欠かせません。
例えば、車好きの方の中には、ビルトインガレージを安全に実現したいという強いこだわりをお持ちの方も多くいらっしゃいます。 
しかし、住宅の中にガレージを取り込むような大空間や大開口を安全に計画するためには、「SE構法」のような高度な構造技術が必要となります。
吹き抜けや大きな開口部を希望される場合も同様で、さらに高い断熱性能を確保していなければ、かえって光熱費のかかる住まいになってしまうこともあります。
 
日伸建設は、
お客様のこだわりに応える対応力と
それを安全・快適に実現する技術力によって、
お客様だけのオンリーワンの住まいづくりを提供したいと考えています
 

8.家づくりをトータル的にサポートする

ほとんどの方にとって、家づくりは人生で初めての経験になるのではないでしょうか。
特に、土地探しからスタートされる方にとっては、なおさら不安や疑問も多いことと思います。
多くの場合、
不動産会社で土地を購入 →  その後に建築会社を探す
という流れで家づくりを進められていますが、私たちはこの進め方をあまりおすすめしていません。
 
できればその逆、
信頼できる建築会社を先に決める → そのうえで土地探しを行う
という流れで計画するほうが、結果として満足度の高い家づくりにつながると考えています。
 
その理由のひとつが、最初にトータルの資金計画を立てることの重要性です。
どれほど魅力的な土地であっても、土地購入に予算をかけすぎてしまい、建物に十分な費用をかけられなくなってしまっては、本当に納得できる住まいとは言えません。
あくまでも「建物をどう建てたいか」を軸に、土地購入を検討していくことが大切です。 
また、土地購入後に想定外の費用が発生するケースも少なくありません。
土地の高低差や地盤の状況、上下水道などのインフラ条件によっては、数十万円から百万円単位の追加費用がかかることもあります。
不動産会社からの説明が十分でないまま契約してしまい、後からその事実に気づくというケースも実際に起こっています。 
こうしたリスクも、信頼できる建築会社と相談しながら土地探しを進めることで、事前に把握し、未然に防ぐことが可能です。
 
とはいえ、一般的には
「建築会社は不動産情報を持っていない」
「不動産会社と建築会社、2社それぞれとやり取りしなければならない」
といった煩わしさがあるのも事実です。
 
そこで日伸建設では、工務店でありながら不動産会社としての機能も併せ持ち、建築の視点を踏まえた土地探しのお手伝いを行っています。
また、自社でも土地の開発や販売も行っていますので、土地情報も豊富です。
 
資金計画のご相談から、土地探し、建築計画まで――
家づくりをトータルでサポートできることが、日伸建設の大きな強みです。
 
ぜひその強みを、家づくりのパートナーとして最大限に活用していただければ幸いです。

日伸建設がこだわる技術と性能

日伸建設が目指すデザインと設計の考え方